花粉もさることながら、今年の暖冬(私的に)について考える。去年は確か、同じダウンジャケットを着ていたがその下に更にフリースを着込んでいた。所が今年は、2月ですらダウンの下はヒートテックと長袖のカットソー2枚である。
この世界はどうなる事やら・・・・少しでも環境に配慮した生活を過ごしたい。
この、環境変化・温度変化に私たちは適応していかなければならない。暑さや寒さ等の外界の環境がへんかしたときにも、無意識のうちに体内の状態を一定にする働きが「適応」といいそのような能力を「適応能力」という。
自律神経の働きによるもので、生命を維持するために必要な働きである。
※なので自律神経の乱れは体に及ぼす影響も大きいと言える
例えば、「高山病」これは酸素が低くなる高地では、必要な酸素を摂取するために、心拍数や呼吸数を上げるなどして「適応」するのだが、体がうまく「適応」できずに起こる事象で頭痛・おう吐、めまいを引き起こす。
私は、15年程前に富士山へ上り8合目でめでたく高山病となり下山するまで続いた。不思議な事に、下山するにつれて体が「適応」したのか徐々に良くなるといった症状であった。この「適応能力」、「修正能力」は素晴らしいと感じた。
また、温度変化についても同様の事が言える。変化が急激に起きたり、大きかったりした場合には、適応能力の限界を超え、健康に重大な悪影響を及ぼす。
例えば、暑さに適応できなかった場合には、屋内や屋外に関わらず「熱中症」になる事がある。また、山や海で遭難等をした時には寒さに適応できず「低体温症」になる事がある。
私は、20年前に家族で釣りにでかけ(確か、神奈川の荒崎という場所)そこは岩場が広がる潮通しが良い、良く釣れるスポットだった。しかし8月という事もありカンカン照りで、しかも日陰はなく帽子すらも被っていなかった。
約2時間程で立てなくなり座りこんでしまった・・・家族がいたため担がれ車に戻りスポーツドリンクを3本ほど一気飲みしたのを覚えている。そして徐々に体は戻り家に着くころには平常時に戻っていた。
どのケースをみても、体が発するアラームに早期に気づき適切な対処を行えば
体は元の状態に戻ってくれるという事が分かる。「適応」する能力も素晴らしいが加えて「危機管理」という面でも人間の機能は素晴らしいと感じる。
環境への「適応能力」とは、体が外界に合わせる能力だけでなく、体の異常にいち早く気付き適切な対処を行う能力でもあると感じた。