それは、両親からの相談で始まった…
※以前母について記載した時に少し触れたことがある。
12月中旬に母からLINEで「相談があるから泊まりに来て」と。
なんだ?なんだ?と。
電話では話しにくいとの事で、週末に時間をつくりむかった。
話を聞くと、どうやら引っ越しを考えたいとのこと。実家は団地の5階で閑静な所にあり駅からも徒歩7分で夜景がとても綺麗。老後に暮らすならもってこい。
だが、やはり70歳を超えるとエレベーターのない5階はきつい。それと、私の家からも微妙に離れている。そこは、とても気になっていた。
しかし、一緒に暮らす選択肢はお互い考えていなかったため狭い。せめて近くに住んでもらいたいと私が、探してあげる事にした。
賃貸を考えており、私も久しぶりの家探しで戸惑った。特に、高齢となると選べる幅がぐっと減るのだ。(無知でした)まだ、両親健在であったため良かったが、独り身の場合はかなり難しいと思う。オーナーは嫌がるのだ。
だが運よく、良い仲介業者さんに出会い、とても住みやすそうな所が決まり、いざ引っ越しの準備。40年住んだ家は、片付けも一苦労。
色々な、思いでがわんさか出てくる。私の中学の時の英語のノート、姉の日記、ファミコン、ゲームボーイ、プレステ2、母の着物、茶道具、
小学校のアルバム(山本先生元気ですか?)
柱には、皆の成長の印が(泣)
母と姉は片付けながら泣いていた…
そして、名イベントのピアノの撤去。
信じられない光景だが、男性2人で5階から降ろしたのである…柔道をやっていたらしい(刃牙に出てくる愚地独歩みたいな人)
そして、タンスや食器棚は新居に持っていかず残す事に。媒介契約を結んだ仲介業者へ残置物の撤去をお願いした。約30万。
数日前にやっと買い主が決まり、売買契約を結んだ。3月には引き渡しである。50年以上の団地が1千万近くで売れたのには驚いた。思い出の家が高く?売れたのだから安堵したのだがいざ手放すとなるとやはり寂しい…
我が家に帰り、「この家もいつかは」と思うとなんともいえない感情が込み上げてきた。