前回の話の通り、1年目は右も左も分からず何かと怒られる日々だった・・
ある日、50代の作業服を着た男性が来店し何かを探していたため話しかけた。
私:「いらっしゃいませ!何かお探しですか?」
男性:「ああ、ジャケットを見に来たんだけどね・・えっと」
その後、何か言いたげそうだったが、
私:「ジャケットはこちらになります!お客様、体格が良いですね?スポーツ何か
やられてたんですか?」
そんな、他愛もない話をしながら接客をしていると・・・ズシン ズシンと何かが近寄って
くる気配がした。
フジコ:「〇〇さん いらっしゃい!ジャケット見にきたの?」
男性:「そうそう。探したけどいなそうだったから・・」
フジコ:「そうだったんですか?ちょっと待っててください」
私は、事務所に連れていかれ・・・
フジコ:「ねー!どういうつもり?私のお客さんなんだけど」
私:「そうだったんですね。すみません。」
※心の声:「おでこに、「フジコの客」って書いといてくれよ」
その後も、暫く機嫌は悪かった。このような事はその後も続いたが、自然と顧客の顔と名前を
覚えられるようになった。人は、追いつめられると神経が研ぎ澄まされ人知を超えた何かが
芽生えるものですね。。 次回につづく